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気まま暮らしノート
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人生最高レストラン

深田恭子が「人生最高レストラン」で紹介した絶品グルメ3選

女優・深田恭子さんが「人生最高レストラン」に出演。
家族で通う老舗・銀座瀬里奈のカニしゃぶ、薬膳火鍋の名店・天香回味(テンシャンフェイウェイ)、そして麻布十番の隠れ家焼き鳥店——。三つの“最高の一皿”とともに、父との絆、芸能界入りの裏側、愛犬やサーフィンまで、素顔があふれた放送回をまとめて解説します。

深田恭子「人生最高レストラン」出演回の見どころ

変わらない美しさに、スタジオも和やか

番組はMC陣の「奇跡の40代」「ずっと可愛らしい」の賛辞からスタート。
深田さんは穏やかに「毎朝鏡を見るたびに昨日より老けたなって思う」と笑って受け止め、年齢を重ねる自然体のスタンスをにじませました。セルフイメージを軽やかに語る姿は、番組全体の空気を一気にやわらげます。

父が毎週楽しむ番組への出演

出演を父に伝えると「毎回見ている」と大喜び。収録中にも父の話題が何度も登場し、食の思い出の中心にいつも“家族”がいることを印象づけました。家族の会話がそのまま食卓の温度となって立ちのぼる——今回の見どころは、まさにここにあります。

思い出の一皿① 家族と味わう「銀座瀬里奈」の高級カニしゃぶ

誕生日は必ずここ。老舗の格式と家族の定番

最初の“最高の一皿”は、銀座瀬里奈のカニしゃぶ。家族に誕生日の人がいると、父や妹家族、甥っ子まで揃って足を運ぶのが恒例だといいます。老舗ならではの上質な食材と整ったサービスは、家族の節目の時間を格上げしてくれる大切な舞台。毎年の記念写真が思い出として増えていくのも、この店が“家族のアルバムの一ページ”になっている証拠です。

甥っ子の“カニ爪事件”と、父の太っ腹

忘れられないのが、甥っ子が大事に“しゃぶ”で火入れしていたカニの爪を、深田さんが「バレないかも」とつい口にしてしまった一件。甥っ子は大号泣——そこで父は「食べ物で喧嘩するなら、もう一皿追加!」と即断。老舗の高級店での追加オーダーに店員も驚く豪快さでしたが、家族の笑顔を第一にする父の価値観がはっきりと浮かびます。
会計はいつも父が担当。深田さんは「娘でいさせてもらうことが親孝行」と語りつつ、MCからは「いつか娘から支払う喜びもある」との提案も。家族の慣習にある優しさと甘え、そして世代が変わるタイミングでの“役割の受け渡し”を、ひと皿の向こうに感じるエピソードです。

老舗の味が育てる、家族の時間

銀座瀬里奈は料理が主役であると同時に、“家族の会話が熟す場所”。良い店は、食べる人の関係性まで美味しくする——そのことを思い出させてくれる一皿でした。

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思い出の一皿② 薬膳火鍋「天香回味(テンシャンフェイウェイ)」

20代から通う“翌日も行った”感動

二つ目は天香回味(テンシャンフェイウェイ)の薬膳火鍋。20代前半に友人に連れられて初訪問、衝撃を受けて翌日も再訪したほどのお気に入りだとか。刺激だけでなく、滋味がじわりと広がるスープの奥行きは一度知ると忘れがたい魅力です。

7種類のキノコと、名物スタッフのレクチャー

印象的なのが“7種類のキノコ”を中心にした具材構成。テクスチャの違いがスープの層を深くし、食べ進むほど風味が立ち上がります。さらに名物スタッフ・中田さんのレクチャーも“ご馳走”の一部。「花びらたけ」や「やまぶしたけ」など、それぞれの特徴や期待できる効能をユーモアまじりに説明してくれるため、“学ぶ楽しさ”が食体験を豊かにします。
外食の満足度は、味・香り・サービス・物語の四重奏で決まるもの。天香回味は、この“物語”のレイヤーが厚い。だからこそ、深田さんが「説明を聞きたくて行く」という言葉に説得力があります。

美と健康を裏打ちする薬膳の力

薬膳火鍋は、香辛料や生薬、コラーゲンを含む食材をバランスよく取り入れるのが特徴。体の内側から温まり、翌日まで“軽い”感覚が残ることもしばしばです。変わらない美しさの秘密を「何を食べるか」の積み重ねと捉えるなら、天香回味はそのライフスタイルを支える重要なピースだといえるでしょう。

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思い出の一皿③ 麻布十番の隠れ家焼き鳥店

概念が変わる砂肝——「コリコリすぅーっと」

三つ目は麻布十番の隠れ家焼き鳥店。紹介制で席数も限られる特別な一軒で、深田さんを虜にしたのが砂肝。一般に砂肝は“コリコリ”の噛み応えが魅力ですが、ここはひと味違う。「コリコリすぅーっと喉に入っていく」と表現する独特の食感は、下処理と火入れ、串打ちの角度や休ませ方まで精妙に設計されている証左。素材と技術が極まると、硬さは旨みの障壁ではなく、旨みを運ぶ導管になる——そんな発見がある一串です。

家族ぐるみの交流で“特別な場所”に

この店には両親と訪れることも多く、オーナー家族とも親しくしているとのこと。家族と店、客と料理人の距離が心地よく近い。味の良さに“関係性”の温度が加わると、店は単なる飲食の場を越え、人生の一部分になります。深田さんが「ご褒美に食べに行く」と語る背景には、味覚だけではない充足感が確かにあります。

グルメ以外に語られたプライベート秘話

父が敷いたレールと、芸能界入り

芸能界入りのきっかけは、都庁職員だった父の仕事を通じた偶然の出会い。オーディションに挑戦し、グランプリを獲得。チャンスは“準備のある偶然”とも言われますが、その根っこにはいつも家族の後押しがあったことが伝わります。

15歳からの女優人生と、言葉の重さ

デビュー後は厳しい言葉を浴びることも。「代わりはいくらでもいる」と言われ、「では代わりの方で」と返すほど追い詰められた時期もあったそう。けれど、その痛みが役の厚みとなり、柔らかな笑顔の奥に芯の強さを育てました。長いキャリアを保つ人の共通項は、「折れない」でなく「折れても戻る」しなやかさ。深田さんの語り口から、そのしなやかさがにじみます。

愛犬を前に“毎日バカになっちゃう”

プライベートの癒やしは愛犬。Tシャツやバッグ、パジャマまで自作するほどで、ふと目が合うたび「今日もどうしてこんなに可愛いの!」と声が漏れてしまう。仕事場に犬がいると、つい“素のテンション”が出てしまうのもご愛敬。社会的な役割を生きる時間と、無防備な自分でいられる時間。その切り替えが彼女のバランスを保っています。

サーフィンが教えてくれた“海は平等”

趣味のサーフィンは、水泳経験を土台に始めたもの。海では知らない同士でも良い波を共有すれば自然と笑顔になる。「誰も格好をつけない、みんな平等」という感覚に、芸能の世界とは違う救いを見出したといいます。肩書や評価から一歩距離を置き、ただの一人の人として波に向き合う時間が、日常の自分を整えてくれるのです。

番組が映した“食”の本質——味×関係×記憶

三つの店に共通するのは、味の記憶が人の記憶と重なっていること。

  • 銀座瀬里奈は、父の決断力と家族の笑顔がよみがえる“記念日の味”。
  • 天香回味は、学びの楽しさと体の軽さが残る“習慣の味”。
  • 麻布十番の焼き鳥店は、特別な関係が香ばしく立ち上る“ご褒美の味”。

料理は単体で完結しません。誰と食べ、何を話し、どんな気持ちで帰路についたかまで含めて“美味しさ”は作られる。今回の放送は、その当たり前だけれど忘れがちな真理を、深田さんの言葉で丁寧に思い出させてくれました。

まとめ|家族、仕事、そして自分を整える“おいしい習慣”

深田恭子さんの「人生最高レストラン」は、豪華な店名の羅列ではありません。父の存在、家族の笑い、店と人との関係、趣味や愛犬に支えられた日々——それらが三つの“最高の一皿”に折り重なり、ひとつの人生像を描き出しました。
「変わらない美しさ」の裏側にあるのは、自分を大切にする食の選択と、人との温かなつながり。どちらも毎日の小さな積み重ねです。今日の食卓に“誰と何をどう味わうか”という視点をひとさじ加えるだけで、明日の自分の機嫌はきっと変わる。そんなヒントをくれる、豊かな放送回でした。